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2023.02.01RECOG

ドラッカーのマネジメント論を解説!マネジメントの定義&コツもご紹介

ビジネスシーンにおける「マネジメント」という概念を確立し、今なお、多くの経営者から支持を受け続けるピーター・F・ドラッカー。日本では2009年に発刊された「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(通称:もしドラ)」が大ベストセラーとなり、国内における認知度がますます高まりました。本記事では、そんなドラッカーのマネジメント論について、わかりやすく解説します。「もしドラ」や「マネジメント」を読んだ方も、まだ読んでいない方も、ぜひご覧ください。

ピーター・F・ドラッカーとは

ドラッカーは、アメリカの経営学者・経営コンサルタントです。

1909年にオーストリアのウィーンで生まれ、フランクフルト大学を卒業後は経済記者、論説委員として活躍しました。

1937年の渡米後は、ベニントン大学教授やニューヨーク大学教授を歴任し、1971年にクレアモント大学院大学教授に就任。

「マネジメント」「経営者の条件」「現代の経営」など多数の著書を残し、経済・経営分野を中心に、多方面に大きな影響力を持ちました。

ビジネスシーンにおける「マネジメント」の体系を確立したことから、「マネジメントの父」とも呼ばれています。

また、ドラッカーは親日家としても知られ、水墨画の熱心なコレクターでもありました。来日時にはパナソニック創業者の松下幸之助氏や、ソニー創業者の盛田昭夫氏らとも親交を深め、多くの経営者がドラッカーからマネジメント論を学びました。

ドラッカーによるマネジメントの定義とは

ドラッカーは、マネジメントを「組織が成果を生み出すための道具、機能、機関」、マネージャーを「成果の責任者」と定義づけています。

また、組織が成果を上げるためには、以下の5つのポイントが重要だとしています。

⑴目標を設定する

⑵組織する

⑶動機づけとコミュニケーション

⑷評価する

⑸人材を開発する

それぞれの内容については、次項で詳しくご説明します。

ドラッカーが掲げるマネジメントで必要な5つの力

ドラッカーによると、ビジネスシーンにおけるマネジメントでは以下の5つの能力が重要です。

⑴目標を設定する

マネージャーの重要な役割のひとつが、目標を設定することです。

マネジメントにおける目標設定は、組織の向上につながるものでなければなりません。

また、長期目標を達成するための段階的な「短期目標」や、目標を具体的な行動に落とし込んだ「行動目標」、各メンバーの強みや役割に応じた「個人目標」など、さまざまな角度から目標を設定する必要があります。

さらに、設定した目標をチームで共有し、達成の方法や道筋を考え、メンバーを導いていくこともマネージャーの役割です。

⑵組織する

どんなに有能な社員でも、個人ができることには限りがあります。

会社が大きな成果をあげるためには、個々の能力を活かしたチームプレイが不可欠です。

会社の成果につながるような強いチームを組織することも、マネージャーの役目です。

達成したい成果目標に合わせて、個々の強みを活かし、弱みを中和できるようなチームを編成する必要があります。

それにはまず、個人の性格や特性をしっかり把握しておくことが重要です。

⑶動機づけとコミュニケーションを図る

組織が成果目標を達成するためには、一人ひとりが高いモチベーションを維持する必要があります。

すべてのメンバーが高いパフォーマンスを発揮できるよう、マネージャーとして適切に働きかけましょう。

メンバーのモチベーションを保つためには、双方向のコミュニケーションが欠かせません。

モチベーションが下がったメンバーに対して、ただ一方的に激励するだけでは、余計に相手の気持ちが離れていってしまいます。

メンバーの考えにしっかりと耳を傾け、相手を尊重したコミュニケーションを心がけましょう。

⑷評価測定する

メンバーの仕事ぶりを評価し、フィードバックを行なうことも大切です。

⑴で設定した個人の目標と照らし合わせ、メンバーの達成度を適切に評価しましょう。

適切な評価は、メンバーのモチベーションアップにもつながります。

また、メンバーのモチベーションを維持するためには、昇給や昇進、インセンティブなどを活用することも重要です。

個々の能力や達成度を評価した上で、成果に対して適切な褒賞を与えましょう。

(5)人材を開発する

マネージャーには、人の能力を開花させ、組織の成果に貢献できる人材に育成する力も必要です。

すべてのメンバーがポテンシャルを最大限発揮できるよう、十分なサポート体制を構築しましょう。

人材育成の結果次第で、チームの生産性は大きく変わっていきます。

人をどう活かすか、いかに育てるかという場面こそ、マネージャーの力量が試されるのです。

ドラッカーによるマネジメント名言5つ

ドラッカーは、経営やマネジメントに関する名言をいくつも残しています。

ここからは、そんなドラッカーの名言から5つをご紹介します。

⑴マネジメントとは人のことである

出典:「マネジメント」

ドラッカーが説くマネジメントの本質は、「人」にあります。

人間は、誰しも強みと弱みを併せ持つもの。しかし、人と人とが協力し合うとお互いの強みが発揮され、弱みのない組織を構築することができます。

また、マネジメントを強化することは、社員一人ひとりが創造的な存在へ成長することにもつながります。

⑵組織の目的は、人の強みを爆発させ、弱みを無くすこと

出典:「創造する経営者」

一人ひとりの強みにフォーカスすることは、ドラッカーのマネジメント論における最大のコンセプトです。

弱みもあれば、強みもあるのが人間です。ミスや失敗の多い社員にも、必ずその人ならではの強みがあります。

また、各メンバーが自分の強みを最大限に発揮することで、互いの弱みを補うことすら可能になります。社員一人ひとりを大切な経営資源として扱い、人の強みを最大限に活かすことは、やがては組織の成果につながっていきます。

⑶部分を合わせたものよりも、全体の総和で大きな成果を生む

出典:「マネジメント」

「マネージャーの役割は、オーケストラの指揮者のように、リーダーの行動、ビジョン、指導力を通じて各メンバーを統合し、創造的なものとして活かすことである」と、ドラッカーは説いています。

マネジメントの目的は、一人ひとりの強みの「かけ合わせ」によって、組織全体の成果を最大化することです。

10+10+10…と、加算するのではなく、10×10×10と、乗算するように考えれば、チームメンバーそれぞれの強みを活かした相乗効果により、大きな成果を期待できます。

⑷目指すべき組織は、凡人でも非凡な働きができる組織

出典:「マネジメント」

卓越した能力を持つ人材は稀で、ほとんどの人は「凡人」の域を越えません。

だからこそ、組織全体の成果を増やすためには、凡人が活躍できる環境を整えることが重要です。

凡人でも非凡な働きができる組織をつくるためには、仕組みづくりが欠かせません。誰もが活躍できる職場を目指し、どのような仕組みを実現するかは、マネージャーの力量が試される部分でもあります。

⑸メンバーが相互に人間として尊敬される組織風土を築く

出典:「マネジメント」

メンバーそれぞれがお互いを尊敬し合い、敬意を持って業務に取り組むチームこそが、真に健全な組織といえます。

昇進という「アメ」や叱責という「ムチ」で部下をコントロールするのではなく、お互いの尊厳を認め、尊敬し合える組織風土を築くことが重要です。

「RECOG」なら“ホメる“コミュニケーションで組織の課題を解決!

「メンバーが相互に人間として尊敬される組織風土を築く」という言葉の通り、ドラッカーの経営論・マネジメント論の本質は、個人の尊厳にあります。

メンバーがお互いを尊重し、思いやる風土ができれば、個々の弱みを中和し、強みを活かした「強い組織」を作り出せるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、弊社が提供するコミュニケーションツール「RECOG」です。

RECOGは、感謝や称賛を通した双方向のコミュニケーションを可能にするサービス。

アプリを通じて「レター」を贈ることで、感謝や称賛を気軽に伝え合うことができます。

チーム内で「褒める」コミュニケーションが増えることは、互いを尊重する組織風土の醸成につながります。また、レターの内容は他のメンバーからも確認できるため、他者の仕事ぶりや成果からよい刺激を受けられる点もメリットです。

まとめ

ピーター・F・ドラッカーが築いたマネジメント論は、世界中の経営者やマネジメント層に多大な影響を与えてきました。

ドラッカーは、「マネジメント=成果をあげること」「マネージャー=成果の責任者」と定義づけています。

つまり、組織の成長・発展は、マネージャーの力量に大きく左右されるのです。

チームメンバーが高いパフォーマンスを発揮するためには、一人ひとりが高いモチベーションを維持する必要があります。

そして、モチベーションの維持には、「褒める」をはじめとしたポジティブなコミュニケーションや、互いを尊重する組織風土が欠かせません。

弊社では、コミュニケーションの活性化や、尊重文化の醸成を支援するため、ツールのご提供から運用まで一貫したサポートを行なっております。

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